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Sat20Jan

【 今週の一冊/『絵ときSF もしもの世界』(著・日下実男) 】

【今週の一冊】では、クイズ作成のために参考書として活用している本を紹介していきます。RBL CAFEのカウンターに置いていますので、気になる方はぜひお手に取ってみてください。(※貸出中の場合もあります。ご了承ください)

 

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『絵ときSF もしもの世界』(著・日下実男)

復刊ドットコム(オリジナルは学習研究社)/2017年(1973年)/B6・216ページ)

 

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小学校のころ読んでいた本が美しい状態で手に入るようになった。便利なものである。

 

今回ご紹介するのは、絶版本をリクエストによってよみがえらせてくれる復刊ドットコムにより新たに出版された『絵ときSF もしもの世界』。

学研の「ジュニア チャンピオン コース」という児童書シリーズの1冊で、ほかに『ONの野球コーチ(「オン」ではないよ。「オーエヌ」』、『あなたは名探偵』『頭のトレーニング』など実用的、また知的な興味をかき立てるラインナップだった。

 

実に40年ぶりくらいに読むことができたこの本だが、ネット書店でその存在を知ったのは昨年末。価格は税込みなんと3996円。実に高い!。

しかし、こんな本の復刻をリクエストした「仲間(見ず知らずだが、50歳前後のオヤジであることは想像に難くない笑)」の期待にも応えたい!正月の楽しみとして、早速注文をした。

 

新しくかけられた帯には「少年達を魅了した予言書」とある。70年代に小学生だった男の子の多くが確かに読んでいた。

思えばあの当時は、UFOやネッシーをはじめ、ツチノコ、心霊写真、口裂け女まで、いかがわしいナゾが身近にあった。

嘘だろう思いながら信じたいみたいな思いがどこかにあったり。逆に信じていないのだが、うっかり見てしまった心霊写真のせいで夜中に怯えたり。当時の子どもの通過儀礼みたいなものだったと思う。ドキドキしながら、この手の本を好んで読んでいた記憶がある。

 

当時の嗜好性(幼児性?)はまだ持ち合わせている。いまだにウルトラセブン関連の本は買いあさっているし、ペーパードライバーのくせにスーパーカーの写真を眺めることが好きだし。

それに、好奇心はいまだに失われていない。おかげでクイズ作家になってしまった。そうそう、この本紹介の記事は、クイズ作家が、クイズを作るうえでの資料としておすすめするというテーマがある。2冊目の紹介記事にして変化球であるが、ネタ本としての実用性はあまりないものの、今の道にいたった原点の1つとして、紹介させていただく。

 

内容はタイトル通り、近未来に起こるかもしれない「もしもの世界」を多少あおり気味に紹介しつつも、当時の情報や科学的見地をもとに起こりうる可能性について触れている。

取り上げられている「もしも」はこんな感じ。「もしも地球の自転が止まったら」「もしも太陽が燃え尽きたら」など、人類が生きている間はありえそうにないもの。「もしも富士山が爆発したら」「もしも改造人間が作られたら」などひょっとしたらというもの。「もしも東京中が停電したら」などはいつ起こってもおかしくないし、「もしも南極の氷が溶けたら」などは進行中といえる。

 

同時期に読んだ『昭和こども図書館』(著・初見健一)にも、「ジュニア チャンピオン コース」が掲載されていたので、併せて紹介しておく。主に1970年代に刊行された児童書のガイドブック。なつかし本の表紙を眺めるだけでも楽しい。

 

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さて、【今週の一冊】では最後に1問クイズを出題します。

 

【問題】

148ページに「もしも自動車が三倍に増えたら」というコーナーがある。そうなったら、光化学スモッグや光津事故による死者数が増え、また乗り捨てられる車の処分に困るだろうと結ばれている。さて、1970年当時の自動車の台数と交通事故死者数を1としたとき、現在の数はどうなる?

 

自動車台数=( ? )

交通事故死者数=( ? )

 

 

 

 

【解答】

正解は、

自動車台数=4.4

交通事故死者数=0.22

 

小数点以下まで明示しているが、だいたい合っていれば正解ということで。

 

自動車台数は1970年で約1758万台、2016年で7775万台。ちなみに1970年から3倍に達したのは1989年。

交通事故死者数は1970年が最悪で、1万6765人の方が亡くなっている。一方、昨年(2017年)は3694人と、およそ5分の1に激減した。未来への悲観的な警鐘が良い結果を導いた好例といって良いだろう。

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