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Fri02Feb

【 今週の一冊/『世にも美しい教養講義 超図解 宗教』(文:マチュー・グランプレ、絵:マリルー・ダルモン) 】

今週の一冊】では、クイズ作成のために参考書として活用している本を紹介していきます。RBL CAFEのカウンターに置いていますので、気になる方はぜひお手に取ってみてください。(※貸出中の場合もあります。ご了承ください)

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『世にも美しい教養講義 超図解 宗教』(文:マチュー・グランプレ、絵:マリルー・ダルモン)

ディスカヴァー・トゥエンティワン/2017年/A5・160ページ

 

 

ヴィジュアルはとっつきやすく、わかりやすい。

 

宗教は本来身近であるはずでありながら、ふわふわとして実体をつかみづらい(特に日本人にとっては)。そんな一見、難解そうに見えるテーマを扱いながら、データやアイテムを簡潔な絵で見せられると、素直に入ってくるから不思議だ。

 

偶像の崇拝を禁止しているような宗教を除くと、シンボライズされたデザインは宗教には欠かせないもので、そこには何かを訴えかける力が宿っているのだと思う。また、キリスト教の教会のステンドグラスは、字の読めない信者に対して、教義や歴史を印象づけるために考え出されたという説もあるようだ。このように宗教とデザインは結びつきが強い。

 

本書のサブタイトルは「100のインフォグラフィックで世界を知る」。

 

そのテーマをいくつか挙げてみる。

 

各宗教の信者が最も多い国

聖典とはどんなもの?

宗教別の祝祭日カレンダー

信徒が神に言う言葉

仏陀の所作の意味

宗教ごとに違うあの世

 

たとえ無宗教の人物でも、思わず引き込まれるような話題であると同時に、教養として知っておいてもいいのではないかという内容も多い。

 

通して読むと、各宗教にからむ数字が多いことにも気づかされる。

 

『ヨハネの黙示録』に示された悪の権化を意味する「666」のようなおなじみのものから、ユダヤ教の精神が浄化される段階は「10」など、あまり耳にすることがないものまで、いろいろ取り上げられている。。

 

教義とは関係ないが、「1946」は何かおわかりだろうか?これは、ある神が終焉を迎えた年として紹介されている。そう、これは俗にいう「人間宣言」が出された年だ。同年の元日に発布された昭和天皇の詔書の中で、現つ神としての神格を自らが否定したことでそのように呼ばれるようになった。

 

仏教にまつわる数字が相当あるにも関わらず、フランス人による本ということもあり、あまり扱われていないのは残念だ。仏陀の死から救世主・弥勒菩薩が現れるまで56億7000万年とか、インパクトあると思うのだが。

 

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さて、【今週の一冊】では最後に1問クイズを出題します。

 

【問題】

神の存在が必然的だという証明として、モルモン教徒の生物学者、フランク・ソールズベリーが掲げた「10の415乗分の1」という数字が意味することは何?

 

 

 

【解答】

「DNA分子が自然に形成される確率」(57ページ)

 

計算の根拠はわからないが、生命が誕生する確率はこんなにも低いらしい。なんせ、観測できる宇宙に存在する原子の数が10の80乗個といわれているから、これがどんなに小さな数字であるかはなんとなくつかめるのではないだろうか。

 

それゆえ、われわれは何らかの意図の元、誕生させられたという主張なのだが。真相は神のみぞ知る?

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